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2018.06.29

肩の痛みについてあなたが知っておくべきこと

前回、肩の痛みがある局所を触らない理由を述べさせていただきました。

では、

どのように痛みを取るのか?

疑問に思うと思います。

病院では、インターネットで調べるとわかるように、薬やシップ、局所注射、運動療法で、痛みを抑えて可動域を改善していく方法が書かれています。

更には、肩関節の血管造影を行い過剰な血流があるところを治療したりすることもあります。

当院では、手技と鍼灸を使って、筋膜・ツボの不具合を治すことで痛みに対して治療していきます。

動作時痛がある場合は、痛みがあるところを走行している筋膜の流れで原因となる部位を探します。

更に、筋膜だけでは難しい場合、加えてツボを使っていきます。

少し詳しい内容になってしまいますが、書いていこうと思います。

肩関節には複数の経絡が走行している。

肩関節前面には手の太陰肺経、手の陽明大腸経、外側には、手の少陽三焦経、後面には、手の太陽小腸経が走行している。

肩関節の痛みの部位をヒントに経絡が走行しているツボの状態や筋肉を診ていきます。

原因となっている経絡上のツボや筋肉には必ずなにか異変があります。

筋肉に細長いチューブ状の塊があったり、硬くなっているとものすごく痛かったり、明らかに他の所と違う状況のものがあります。

そこを知慮していきます。

続いては、

夜間痛がある場合です。

夜間痛は、肩が痛い方が、一番悩みを抱えているものではないかと私は考えています。

夜、肩が疼いて眠れない。

寝返りをうった時に、痛みで目が覚める。

一体いつになったら痛みのない眠りを再獲得できるのだろう。

などなど

夜間痛は体だけでなく精神的にも疲弊していってしまいます。

東洋医学では、夜間痛や刺すように痛いといった痛みの性質がある場合、

身体の中の血液の循環が悪いと考えます。

血液の流れが悪くなり、血が滞った状態です。

身体の臓腑が正常に働いていない場合、

病理産物として『オ血』というものが作り出されるのです。

この『オ血』が体に良くない働きをもたらすので、鍼灸を使いツボを刺激し『オ血』を改善していきます。

この施術を行うことによって、夜間痛ですが大体一回で楽になっていただくことが出来ます。

筋膜ではどのようなつながりがあるでしょうか?

筋膜は、全身を包む服のようなもので一枚のシートで筋肉が包まれていると考えてくれるとわかりやすいかもしれません。

料理をする人は、鶏肉を調理するときに皮と身の間にある薄い皮を見たことがあると思います。

あれが筋膜です。

肩関節に関係する筋膜のラインは、4本あります。

前面の表面と深層、後面の表面と深層の4本です。

筋膜も経絡の走行と同じで、痛みの原因となる部位を走行上で見つけていきます。

原因部位を見つけたときの反応は、動作時痛があるとわかりやすいのですが、原因の筋肉を刺激しながら痛みがある動作をすると痛みに変化があります。

痛みが変化したら、あとはその筋肉を緩めていくだけです。

当院が行う痛み治療は、上記のもので、刺激が強いものではありませんのでご安心ください。